こんにちは、ケイセイです。
このブログでは、現役ネットワークエンジニアが資格や転職について発信しています。
・SESって悪い噂が多いですが、何かいいところはないのでしょうか?
・どういう人がSESに向いてるのでしょうか?
・IT業界未経験でSESに入社するのはおすすめ出来ますか?
以上のような、疑問を解決します。
SESって悪いうわさがかなり多くて、Webで検索してみても「SESやめとけ」だったり「SESやばい」みたいなネガティブな内容がいっぱい出てきます。
そして、残念ながらこういう悪いうわさは結構な確率で事実です。実際に私もSES時代には何回も目の当たりにしてきました。
それじゃあ、「SESは悪いところしかないのか」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
実はSESにもいいところはあったりします。
また、SESの悪いところを気にしない人であればSESは結構働きやすい環境とも言えます。
今回は元SESエンジニアの私が、SESで働くメリットやSESに向いている人の特徴、未経験でSESはおすすめできるのか記事にしたのでぜひご覧ください。
・SESのメリットについて知りたい方
・SESに向いている人の特徴を知りたい方
・SESへの転職を検討している方
・未経験でIT業界に転職を検討している方
- この記事を書いた人
SESは悪いところが先行しがちですが、ちゃんといいところもあるので見ていきましょう!
SESのメリット
SESのメリットとしては以下の5つです。1つずつ見ていきましょう。
入社難易度が低い
SESはSIerや事業会社と比較してかなり入社難易度が低いです。未経験でも20代であれば余裕で入れますし、30代でもしっかり面接対策すれば全然入れます。
なぜか入りやすいかというとSESって基本的には人海戦術で、人をどんどん案件に投入していってお金を儲けています。人が多ければ多いほど稼げるお金が大きくなっていきます。
なのでSES側からすると人さえいればお金が稼げるので、誰でもいいから来てほしいってなるわけです。そのおかげで未経験でも人海戦術要員として採用してくれるのでSESに入りやすくなっています。
実際に私も21歳の頃に大学を中退し、半年間ニートをしていましたがあっさり内定を貰えて入社することが出来ました。また、同期入社の人達の中には30代未経験の方も何人かいらっしゃいました。
比較的簡単に入社出来てIT業界に挑戦できる点はSESのメリットと言えるでしょう。
仕事の責任が少ないので気楽
なぜ気楽に働けるかはSESの契約形態が関係してきます。
SESだと基本的には「準委任契約」という契約形態で案件に参画します。準委任契約というのは成果物の完成義務が無く、SESエンジニアの稼働時間に対して報酬が払われる契約のことを指します。
対して、SIerは「請負契約」が一般的です。請負契約は成果物に対して報酬が支払われるため、何が何でも成果物を完成させる必要があります。
つまり、絶対に成果物を完成させなければならないSIerのエンジニアに比べてSESエンジニアはとりあえず月に決められた時間働いていれば契約内容は満たせるので気楽に働くことが出来ます。(かと言ってさぼったりするのは×です。)
また、何かトラブルが起こった際のエンドユーザーへの対応も基本的にはSIerのエンジニアが行います。SESエンジニアはそれを傍目に見る形になり、エンドユーザーからのヘイトも受けなくていい点も気楽に働くことが出来る理由の一つです。
私の周りでも気楽に働くことが出来るという理由から、あえてSESに残り続けている人もいらっしゃいました。
色々な案件を経験できる&案件を変えてもらいやすい
SESだと半年~3年くらいの期間で参画する案件が変わるので色々な案件を経験をすることが出来ます。
また、「そろそろこの案件はいいかな。」や「参画した案件が自分と合わないな。。。」と感じたら、相談すれば案件を変更してもらえる可能性も高いです。
実際に私がSES時代に参画した監視オペレーターの案件ですが、当初は3年間参画する予定だったのを営業に相談して2年で案件を変更してもらったりしてました。
いろいろな案件に参画してみたい人や気軽に案件を変更できる環境で働きたい人にとってはメリットといえるでしょう。
待機中も給料がもらえる
SESでは案件がない人が自宅や自社で案件が決まるまで待ち続けることを「待機」というのですが、この待機中も給料をもらうことが出来ます。
待機中は通常の60%分の給料しかもらえませんが、働いてなくてもある程度の収入が保証されているのはSESのメリットと言えるでしょう。
私も2社目のSESに入社してから最初の1カ月は待機をしていました。自宅で勉強をしながらたまに客先面談をこなしていたので仕事の方は一切していませんでした。そういう状況にも関わらず給料をもらえていたのはありがたかったです。
ちなみに派遣エンジニアは案件がない場合はその間の給料は発生しません。安定度という点ではSESの方が派遣より優れていると言えるでしょう。
資格手当がもらえるので勉強のモチベーションが上がる
SESだと結構資格手当を出してくれる会社が多いです。「CCNA取得で月〇〇円」みたいな感じで。
まあ、「基本給を安くして手当でかさ増していこう」みたいな汚い魂胆はあるのでしょうけど、やはりもらえるお金が増えるとうれしいものです。
実際私も月2万円以上資格手当だけでもらっていました。
また、資格手当という分かりやすい報酬があるおかげで、勉強のモチベーションも上がります。
私もそのおかげもあってか4つの資格に合格することが出来ました。
このように資格取得をしながらお金ももらえる点はメリットと言えるでしょう。
SESに向いている人の特徴
次にSESに向いている人の特徴は以下の4つです。
IT業界で気楽に働きたい人
先ほど解説した通り、SESエンジニアは責任が少ないので気楽に働くことが出来ます。
仕事はそこそこにして気楽に働きたい人はSESに向いているでしょう。
実際にこういうタイプの方は結構いて、私も何人も見てきました。
いろいろな案件に参画してみたい人
同じところで長く働くよりも、短いスパンでいろいろなところで働くほうが合っているという方はSESは向いているでしょう。
もし、途中案件が決まらなく待機になっても、給料はもらえるので安心できます。
ただ、この働き方をしたいのであれば派遣エンジニアも選択肢に入ってきます。
安定して給料をもらいたいならSES、どんどん経験を積んでいきたいのなら派遣みたいに選んでもいいでしょう。
とりあえずIT業界に挑戦してみたい人
未経験の方でIT業界についてよく分からないけど挑戦してみたいという人も向いているでしょう。
入社するのも簡単ですし、受け身で待っていても案件は紹介されるのでIT業界の入り口としてはSESはいいんじゃないかなと思います。
ただ、SESはお世辞にもいいところとは言えないので、キャリアアップしていきたいのであれば長く在籍するのはおすすめできません。
あくまでもIT業界の最初の一歩として考えておくのが無難です。
無職の人・レールから外れた人
現在無職で社会復帰して働きたいという人や人生のレールから外れてしまった人にはSESはかなりおすすめです。※20代や30代前半の人に限ります。
理由としては以下が挙げられます。
- 未経験かつブランク期間ありでも入社可能
- 正社員という安定した地位が手に入る
- IT業界の性質的にこれまでの経歴をあまり詮索されないので気楽に働ける
実際私も大学中退後、半年間ニート生活を送っていましたがSESに内定をもらえて就職することができました。
正直内定をくれたSESはどん底の私を救ってくれたので今でも感謝しています。
また、そのSESには30代でブランク期間ありで再就職しましたみたい人も何人かいらっしゃいました。
SESはお世辞にもいいところとは言えませんが、私みたいなレールを外れてしまった人や再就職をしたい人にとっては再出発するための良き一歩ではないかと思います。
内定をくれたSESにはどん底の私を救ってくれた恩があるので今でも感謝しています!
SESに向いていない人の特徴
反対にSESに向いていない人の特徴については以下の3つです。
短い時間でスキルアップしていきたい人
もし、未経験の方やSESに転職を検討している方で「短い時間でスキルアップしたい」と思っているのであれば、SESは向いていないと言えるでしょう。
何故ならSESは案件を自由に選べないので、スキルアップ可能な案件に参画出来るかはどうしても運が絡んできてしまいます。
運が悪いとスキルアップ出来ない案件にしか参画出来ず、いつまでたってもスキルが身につかない可能性もあります。
ですので、「短い時間でスキルアップしたい」と思っている方は派遣エンジニアになることをおすすめします。
派遣エンジニアであれば自分で案件を選べるため、SESと比べてスキルアップ可能な案件に参画できる可能性が高くなるからです。
同じところで長く働きたい人
SESは基本的には半年~3年くらいで参画する案件が変わります。
そして、案件が変わるたびに築き上げてきたことがリセットされるのでまた一からやり直さなければなりません。
これがまた大変で、私も案件が変わるたびに人間関係を構築しなおしたり、案件独自のルールなどについて覚えなおしたりしてたのでかなりエネルギーを消耗していました。
こういったことから、同じところで長く働きたい人はSESに向いていないと言えるでしょう。
責任のある仕事をしたい人
責任のある仕事をして充実感を得るタイプの方もSESに向いていないと言えるでしょう。
先ほど解説したようにSESはSIerみたいに納品の義務がないので仕事の責任が少ないです。
責任のある仕事をしたい人がSESで働くと物足りなくなってしまう可能性が高いです。
実際に私の1社目の頃の同期で思ってた仕事が出来ないという理由ですぐに退職してしまった人がいました。
その人は意識が高く、責任の重い仕事をこなして自分に負荷をかけたいと豪語してましたが、定型業務しかやらない案件に配属されてしまったため物足りなくなってしまい早々に退職してしまったわけです。
SESのデメリット・将来性
SESのデメリットやSESの将来性については別記事にまとめているので興味のある方はご覧ください。
SESの退職方法
SESの退職方法は別記事にまとめているので興味のある方はご覧ください。
SESの年収
SESエンジニアのリアルな年収は別記事にまとめているので興味のある方はご覧ください。
まとめ
この記事のまとめです。
・SESにもメリットはある
・SESに向いている人の特徴・向いていない人の特徴を解説
最後までお読みいただきありがとうございました。
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